Management and business consulting
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皆様、こんにちは。本日は、全社的リスクマネジメント(ERM: Enterprise Risk Management)を導入しているものの、十分な効果が得られていないと感じている経営層の方々やリスク担当部門の方々に向けて、他社事例を交えながら効果的なERMの構築方法をご紹介いたします。■現状の
普段の仕事の中で、実は皆さんもリスクマネジメントを実践しています。 しかし、「リスクマネジメントは管理部門の一部の人だけが行うもの」というイメージを持つ人も多いようです。リスクはもっと身近なところに存在しており、全ての従業員が業務の一部としてリスク管理を行っております。今回は、私がコンサルティング業
リスクマネジメントに取り組む中で、クライアントから「リスクマネジメントって難しい」「他社はどうやってるの?」と質問されることがよくあります。この質問に対し、私が感じるリスクマネジメントの難しさは「あいまいさ」ではないかと思っております。例えば、「顧客データの第三者への漏えい」というリスクを考
リスクマネジメントにおいて、モニタリング活動は非常に重要です。適切なモニタリングができていれば、リスク対応策の効果を確認し、必要に応じて修正や追加の対応策を講じることができます。これにより、リスク低減効果のある対応策を模索できます。また、環境の変化による新たなリスクにも迅速に対応できるため、リスクの
2018年に発行されたリスクマネジメントの国際規格、ISO 31000では、リスクを「目的に対する不確かな影響」と定義しています。この定義によると、リスクにはプラス(好ましい)とマイナス(好ましくない)の両面が存在します。プラスのリスク、すなわち機会のリスク評価は、単にリスクを避けるのではな
リスクマネジメントの取り組みの中で、不適切な対応や残存リスクがある場合、再度インシデントが発生する可能性があります。そのため、インシデントが発生した際には、表面的な対応ではなく、「真の原因」を明確にし、それに基づいた対応を行うことが、効果的なリスクマネジメントにつながります。そのため、ここから「なぜ
多くの企業様は自然災害を対象とした事業継続計画(BCP)の策定を既に完了していると思われます。ただし、BCPは「作成したら終わり」ではなく、実際の災害発生時に機能するよう、定期的な訓練を通じて継続的に改善していく必要があります。■机上訓練とは?机上訓練と言っても、具体的に何をすればよいの
コーポレートガバナンス・コードの改訂、有価証券報告書への事業等リスクの開示要求、そして環境問題への関心の高まりなどが契機となり、日本企業には攻めの姿勢と守りのバランスを取りながら、コーポレートガバナンスおよびリスクマネジメントのさらなる高度化が求められています。この変化に対応し、多くの企業がリスクマ
2021年の介護報酬改定に伴い、介護事業者には事業継続計画(BCP)の策定が義務付けられました。2024年4月までの3年間の経過措置が設定されており、その期限内にBCPの策定が必要です。また、地震、大型台風、熱波などの自然災害やサイバー攻撃の増加など、さまざまなリスクに対応するため、すべての業種にお
現代社会では、気候変動、環境破壊、人権侵害、コンプライアンス違反、自然災害、パンデミック、戦争やテロの脅威、サプライチェーンの問題、インフラの老朽化、サイバーセキュリティの脆弱性といった多種多様な社会的課題に直面しています。これらの問題は単独で存在するのではなく、相互に影響を及ぼしながらビジネス環境