前回に引き続き、フリーランスとして働いていくためのテクニックについて考えてみたいと思います。
フリーランスになるメリットとして、いろいろあるかと思いますが、大きなウエイトを締めるものとして収入面があるのではないでしょうか。
収入面を考えるうえのポイントとして、重要でありながら、自由度の高い“月額単価”について考えてみたいと思います。
単純に今までもらっていた年収を12ヶ月で割った金額でいいのでしょうか?
例えば、年収800万円の方の場合、
800万円÷12ヶ月≒67万円/月
この価格に20%くらい乗っけて80万円で月額単価の設定の場合、普通にいけば、正社員時代より、単純に収入は増えるかと思います。
実際、80万円で月額単価を設定した場合、以下のケースを考えてみましょう。
プロジェクトの契約期間は、基本3ヶ月単位のものが多いです。(短い場合は1ヶ月更新)
最初に入ったプロジェクトで気に入られ、1度更新できたため、6ヶ月間働ける。
次の案件を探し始めたのが、プロジェクト終了後からとなってしまい、案件の獲得に1ヶ月、案件が決まってから、契約手続きに1ヶ月かかってしまう。
次に入った案件が3ヶ月で終わる。
案件の獲得に1ヶ月かかる。
上記をまとめると、9ヶ月間は稼働期間、3ヶ月間は待機期間となる。
80万円/月 X 9ヶ月 = 720万円
如何でしょうか?
正社員時代に比べて、増えるどころか減ってしまっています。
そうすると、月額単価を上げないといけないのでしょうか?それとも待機期間をもっと短くしなければならないのでしょうか?
それは、どちらもあり得る方法だと思います。
月額単価をあげれば、プロジェクトにアサインされにくくなるため、単価を抑えて、待機期間をより短くしている方もいれば、待機期間はむしろありがたく、コンサルタントとしてインプットをする時間にあて自分の価値を高めることで月額単価を高くしている方もいます。
どちらが正しいとか言うよりも、待機期間を考慮した自分なりの価格設定をきっちりできてさえいれば、いざ、案件がなかなか決まらないという状況になった場合にも、落ち着いて案件を選択していくことができるということです。
フリーランスの場合、職務経歴書に記載される経歴を見て判断されるため、どの案件に入って自分の職務経歴書の価値をあげていくかにかかっているため、コンサルタントとして自身が目指す方向性をしっかりと見据え、案件の獲得を図っていく余裕を持って頂ければと思います。
こんなことを書いている私自身も、正直なところ、1,2年目のころは、今ほど、コンサル案件やPMO案件を掲載しているエージェントさんも多くなく、2ヶ月近く待機期間があった時は、このまま案件にはいれないのではないかと不安で、不安で仕方ない時期があったのをよく思い出します。その時に、不安を増長させたのが、やはり、単価設定の失敗による収入面の問題でした。もし、この時、単価設定をうまくコントロールできていれば、不安も軽減されていたのではないかと思っています。
フリーランスという働き方は、常に不安と戦わなければならないのかもしれないですが、これから、働き方改革という世の中の方向性もあり、どんどんフリーランスの人口は増えていくでしょう。このような中、弊社も、コンサル案件やPMO案件等を紹介をさせていただくエージェントとして、フリーランスという働き方を選ばれた方々の手助けができればと思っておりますので、案件のご相談だけでなく、何かアドバイスを欲しいという方も遠慮なくご相談ください。